暖房はアリ?ナシ?暖房が与える健康への影響とは!
冬の寒さが本格化すると、暖房の必要性を感じずにはいられません。
暖房は部屋を暖めるだけの道具に思えますが、あなたはその暖房が身体に影響を及ぼすこともあるということをご存知でしょうか?
今回は暖房が健康にどんな影響を及ぼすかについて、暖房の種類と一緒にご紹介します。
暖房による体へのメリット・デメリット
暖房というと健康に及ぼす影響よりも、暖房を使用することで起こる乾燥肌トラブルなどを気にされる方も多いと思います。
確かに暖房にあたることによって水分が蒸発し、肌の乾燥など、肌トラブルに見舞われることもあります。
このように、暖房を使用することにより体に悪影響を及ぼすこともありますが、暖房を使用することが体に良い影響を及ぼすこともあるのです。
暖房で寒さのストレスを軽減しよう
ここからは、暖房が健康へ与える影響と寒さが及ぼす体へ影響をについて、もう少し詳しくご紹介したいと思います。
冬の寒さによって冷えた体をそのままにしておくと、免疫力の低下や血圧の上昇、心筋梗塞など私達の健康上に多くの悪影響を及ぼす危険性があります。
また、免疫力が低下すれば様々な病気にかかるリスクが高まりますし、冬に流行するインフルエンザウイルスにもかかりやすくなってしまいます。
その他にも冬場に注意しておきたいこととして、「冬場は血圧が上昇する可能性が高い」とされていることです。
冬に血圧が上昇する要因の一例として考えられるのが「寒さへのストレス」だとされています。
人間には、寒さをストレスとして感じた際に分泌されるホルモンがあり、その影響により血管が収縮し高血圧を誘発することがあります。
つまり冬に寒さを感じることによる血圧上昇は、誰にでも起こり得ることなのです。
これらの影響を避けるためには、必要に応じて暖房を使用することが重要となります。
暖房でヒートショックを防ごう
冬場に良く耳にする言葉の一つに「ヒートショック」という言葉があります。
ヒートショックとは、暖かい場所から寒い場所へ移動した際などの急激な温度変化により血圧が大きく影響を受けることで起こる健康障害のことを言います。
ヒートショックによる健康障害の一例として「脳梗塞、失神、心筋梗塞、不整脈」などが挙げられます。
これらの症状が、温度変化を感じやすい浴室で発症した場合だと、転倒の危険や湯船で溺れるなど、命に危険を及ぼすこともあるのです。
ヒートショック対策として暖房を使用する目的は、家の中の温度差をなるべく少なくするためです。
急激な温度の変化による血圧の大きな変動は、温度差を少なくすることにより軽減することができます。
ヒートショック対策において暖房を使用することは、健康だけではなく、命を守るためにおいても大切なことなのです。
暖房の種類について
暖房が健康に及ぼす影響を考えると、冬の生活における暖房の必要性を再確認された方もおられると思います。
では、ここからは暖房を3つの種類に分けてご紹介したいと思います。
電動式の暖房器具
まずは、ホットカーペットやこたつなどの「伝導式」といわれる暖房器具です。
これらの伝導式の暖房器具は、器具と接することで直接身体を暖めるられるものになります。
接していない限り、温かさを感じることは出来ませんが、空気を対流させて暖めるものとは違い、温かい空気を受けることがありません。
対流式の暖房器具
次に、エアコン、ファンヒーターなど「対流式」の暖房器具です。
対流式の暖房器具は、暖かい空気を出し温風が部屋全体に行き渡ることで室内を効率よく暖めます。
空気を対流させるという性質上、室内が乾燥しやすくホコリも舞い上がりやすいため、湿度やこまめな掃除が必要となります。
しかし、室内の温度を短時間で上げることができるといった利点があるのも特徴です。
ふく射式の暖房器具
最後にストーブや電気ヒーター、オイルヒーターなど「ふく射式」の暖房器具についてご紹介します。
ふく射式の暖房器具は、器具自体が発熱し発生した赤外線により室内を暖めることが出来る暖房器具です。
空気を対流させる暖房器具ではないため、すぐに室内が温まるわけではありませんが、ホコリが舞い上がりにくく乾燥しにくいというメリットがあります。
暖房で体に良い快適空間を作ろう
冬の寒さは、我慢すれば良いというものではなく、暖房器具と上手に付き合うことによって、体に良い影響を与えることもあります。
暖房は種類ごとにメリットやデメリットがありますので、上手に組み合わせて、健康に良い快適な室内環境を整えることが大切です。
ご自身の体質や生活に合わせた暖房を、今年の冬はぜひ選んでみて下さいね。