流行りの酵素は実際健康に良いの?
健康について調べていると目にする単語が『酵素』です。
しかし、酵素という名前だけ知っていてもどのような効果があるのか、本当に健康のためになるのか、はっきり分かる人は少ないのではないでしょうか。
そこで、今回は酵素と健康の関係について紹介します。
酵素と生命の切っても切れない関係
酵素は人間が生きてく上で必ず必要な成分で、水や酸素と同じくらい大切なものと言われています。
では、なぜ酵素が人間にとって絶対に必要な成分なのかというと、酵素には取り込んだ栄養をエネルギーに変える力があるからです。
どんなに栄養のある食べ物を食べても、酵素がなければ体内でエネルギーに変換されません。
酵素は体内に5,000種類も?!
人間の体の中には実に5,000種類もの酵素があり、大きく消化酵素、代謝酵素、食物酵素の3種類に分けられます。
最初から体内にある酵素が消化酵素と代謝酵素、食べ物から取り込む酵素が食物酵素です。
5,000種類もの酵素が存在している理由は、それぞれ役割をあたえられた1つの働きしか出来ないからです。
この酵素は○○の成分だけ消化出来る、あの酵素は××の成分だけ消化出来る、と分けられています。
あらゆる成分に対応出来るようにした結果、5,000種類もの酵素が生まれたのです。
具体的な酵素の役割
先ほど酵素は、大きく3種類あると紹介しました。
そこで、それぞれ具体的な役割を説明したいと思います。
消化酵素
消化酵素はその名が表しているように消化を助ける働きをする酵素で、食欲を増進させる効果もあります。
代謝酵素
代謝酵素は新陳代謝を良くする働きをしてくれるだけではなく、免疫力も高める働きがあります。
食物酵素
食物酵素が含まれている食べ物はフルーツや野菜、発酵食品などです。
体内の血を循環させるために欠かせない酵素で、消化を良くする働きがあります。
酵素が足りてない現代人
毎日きちんと食事をしていれば、十分酵素は足りていそうなイメージがありますが、実は現代人には酵素が不足している人が多いのです。
生活習慣の乱れから食生活が偏ってしまい、その結果、酵素不足の状態になってしまいます。酵素が不足すると代謝や免疫力が低下し、肥満や様々な病気のリスクが高まります。
そして、酵素は熱を加えると破壊されてしまうため、焼き魚や揚げ物など加熱調理された食べ物からは摂ることができません。当然、手軽に買える加工食品やインスタント食品からも、酵素を取り入れることは出来ません。
酵素が含まれている食べ物
では、どのような食事を心がければ酵素を効果的に摂り入れることが出来るのでしょうか?
おすすめの食べ物は、味噌や納豆、ヨーグルトやチーズなどの発酵食品や、生の野菜やフルーツです。
あまり意識していないかもしれませんが、オーソドックスな和食だと、お味噌汁やお漬物、納豆など、意外にも発酵食品を多く食べることができます。朝、バタバタと忙しい方も、フルーツにヨーグルトをかけて食べるだけでも、酵素を補うことができます。
少し意識をするだけで簡単に酵素が取り込めるので、日々の食生活を見直しましょう。
健康な食生活を心がける
酵素は5,000種類もありそれぞれに重要な役割があります。
どれも健康に過ごすためには欠かせない酵素ばかりなので、不足しないようバランスの良い食事を心がけるのがポイントです。
手軽に食べられる、インスタント食品や惣菜ばかりに頼るのではなく、フルーツや野菜を適度に摂取し、健康な食生活を心がけましょう。