満腹になると眠気が…そのメカニズムは?


お昼を食べて満腹になりしばらくすると強い眠気に襲われることってありますよね。
皆さんも何度か経験があるのではないでしょうか?

学校で給食を食べた後、会社でお昼休憩を取った後、勉強をしなくちゃいけないのに、仕事をしなくちゃいけないのに眠くなってしまうのは大変ですよね。

実はそんな満腹時の眠気にはとある原因があるんです。
今回はそんな満腹と眠気の関係を皆さんにご紹介させていただきます。

満腹時に訪れる眠気はこれが原因だった!?

どうして満腹になると眠気が出てくるのか?

お昼は食べないと元気が出ませんし、お腹が鳴ったりして気になりますから、皆さん大抵の人はお昼ご飯を食べますよね。でもお昼を食べてしまうと眠くなってしまう……。

お昼寝を推奨している会社なんていうのもありますが、大体はそんな時間許してもらえません。。。皆さんこの眠気に対抗しながらどうにかお仕事をするしかない、でもこれって辛いですよね。

どうしてご飯を食べて満腹になるだけでこんなに眠たくなってしまうのでしょうか?
これには食べ物の消化にエネルギーを使うから、血糖値が低下するから、という理由がよく挙げられますよね。もちろんこれも間違いではありませんが、他にも理由があるんです。

その理由は「オレキシン」という脳内物質が関わっています。
オレキシンは人間の本能的な食欲を刺激する物質で、食べ物を得ようとするいわば狩猟的な働きです。このオレキシンには行動を促すための作用がありますので、脳を活性化させる覚醒作用があります。

満腹状態になるとこれ以上食べ物の必要がなくなりますから、オレキシンの分泌が減っていきます。オレキシンが減るということは覚醒作用が無くなってしまうということなので必然的に眠気が増してしまうというわけなんです。

更に満腹になり胃の活動が活発になると、自律神経の副交感神経が優位になります。
副交感神経というのは休息やリラックス時に働く神経ですからより眠気が増します。

実はまだ眠気を促す要因があるのです。オレキシンの分泌が止まると、次は眠気を誘う脳内物質メラトニンが分泌され、体が完全に休息する状態になってしまいます。
このように色々な要因が重なり合った結果、満腹時の眠気は誘発されるわけなんですね。

ただ、どうしても食事は取らないといけないものですし、これらの作用を止めるために食事を抜いては別のところに支障が起きかねません。ですからこれは仕方のないことと割り切って、眠気が襲ってきた際にどのように回避するかということを考えていきましょう。

眠気に対抗するためには?

極端な話、満腹時の眠気を解消する1番の方法は寝てしまうことです。
寝てしまえば眠気は解消されるものですから、1番手っ取り早い方法と言えるでしょう。
でもお仕事をされている方は中々そんなことをしている暇はありませんよね。

仮にお昼寝をする余裕があるという方は10分~20分までの睡眠に留めておくように注意してくださいね。30分以上の睡眠は睡眠慣性というものが働いてしまって、眠たいぼんやりとした状態が余計に続いてしまいます。

話を戻しまして昼寝をする時間がないという方は、食事の際にあらかじめコーヒーやお茶を飲んでカフェインを摂取するようにしましょう。

食事に関連することであれば食後に眠くなってきたタイミングで歯磨きをしに行きましょう。歯磨きをして歯茎に刺激を与えるとメラトニンの分泌を抑えることができるので、眠気が緩和されます。

立ち上がって洗面所まで行くということも眠気覚ましによいので一石二鳥ですよ。ミントのようなスーッとする歯磨き粉で歯磨きをすればより、眠気覚ましに効果的ですからぜひ試してみてください。

最後になりますが、お昼に眠気が出てきてしまう原因の根幹には潜在的な睡眠不足が関係していると言われています。特に日本人は世界的に睡眠時間が短いと言われていいますから、皆さん知らず知らずのうちに睡眠不足を蓄積させている可能性が大いにあります。

睡眠時間をしっかりと確保したり、睡眠の質を高めることが睡眠不足解消の第一歩ですから、まずはこちらもしっかりと見直してみてくださいね!

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