夏でも注意!夏風邪をひかない為の対策
最近日が昇っている時間が延び、温かい日が続くようになりましたよね。
学校やお仕事が終わった後でも、空を見るとまだ夕焼け……という日が多くなりました。
しかし、油断は禁物です。
時期はまだまだ季節の変わり目です。
「日中はあんなに暑かったのに、夜はなんだか肌寒いなぁ……」
「夜寒いから窓を閉めていたら、早朝暑くてよく眠れなかった」
というジレンマを抱えている方も少なくないのではないでしょうか?
季節の変わり目に発生する体への負担を、そのまま夏まで引きずってしまうと夏風邪にかかりやすくなってしまうかもしれません。
「夏は暑いから風邪なんて引かないよ……」
と思っている方は要注意です!
今回は夏でも注意しておきたい、夏風邪についてご紹介したいと思います!
夏風邪を防ぐ!夏風邪の原因であるウィルスとその症状
夏風邪って?
秋や冬に流行る風邪と、夏風邪。
いったいどのように違うのでしょうか?
まずは夏風邪とは何か、どうして秋や冬の風邪よりも辛いと言われているのかご紹介したいと思います。
この記事を読んでいるという方の中に
「風邪という病気は単なる体調不良」
「風邪は様々な症状が出るから、“原因”のない病気」
と教わった方はいらっしゃいますか?
筆者は幼い頃、風邪は根性で治るといった風に聞いていたのですが、みなさんはいかがでしょうか?
とにかく、風邪というものは決して“原因”がない病気ではありません。
ウィルスが原因となり、風邪をひくのです。
そして、普通の風邪と夏風邪の違いというのは、このウィルスの違いにあるのです。
普通の風邪の原因となるウィルスは、主に「ライノウィルス」や、みなさんご存知の「インフルエンザウィルス」です。
普通の風邪の症状は、咳、鼻づまり、発熱、喉の炎症です。
風邪と聞いて連想しやすい症状ですね。
これらのウィルスは温度が低く、そして乾燥した空気で活性化しやすいウィルスです。
その為、冬に流行しやすく、温度・湿度が高い夏にはあまり耳にしないというわけです。
これに対して夏風邪の原因となる代表的なウィルスは「エンテロウィルス」、「アデノウィルス」、「コクサッキーウィルス」といったウィルスが原因だとされています。
夏風邪のウィルスは普通の風邪ウィルスとは対照的に温度・湿度が高い、まさに夏の環境で活性化するのです。
また、夏風邪のウィルスの厄介なところは、腸内でも繁殖してしまうという点です。
その為、鼻や喉、発熱はもちろん、下痢や腹痛といった消化器にも影響を及ぼすのです。
普通の風邪のウィルスなら、便で体外に排出されるのですが、夏風邪の場合、腸で繁殖している為、なかなか体外に排出しきることができないのです。
夏は温度が高い故に、体力の低下、食欲不振、水分不足が増えてしまい、体の免疫力が低下すると共に、ウィルスを体外に排出する力も弱まってしまいます。
夏風邪がなかなか治らない、長引いてしまう原因はまさにこれなのです。
夏風邪を予防する為には?
先述のように、真夏の暑さは免疫力を低下させる要因をいくつも作り出してしまいます。
まず夏風邪にならないようにする為には、免疫力を日常生活の中で高めておくことが大切です。
暑いからといって、夜に薄着のままで眠ったり、扇風機やエアコンをつけたまま眠ったりすると体力が低下します。
楽しいイベントが多い夏ですが、夜更かしをしすぎず、規則正しい生活を送ることが重要です。
もしも夏風邪にかかってしまったら、安静な状態を保ち、食事を摂って体力をつけましょう。
気温の高さや発熱、下痢等が原因で脱水症状に陥りやすくなるので、水分補給もしっかりしてくださいね!
安静にしておくのも辛い状態であれば、すぐに診察を受けましょう!
これからの季節、夏風邪に気を付けてくださいね!