サマータイムの導入は健康リスクが伴う!?

2020年、東京オリンピック開催に向けて導入されるといわれているサマータイム。

今年の灼熱の猛暑日を迎えたことにより、東京オリンピック開催において熱中症などによる健康被害が懸念され、その対策として打ち出されたのがサマータイム制度です。

ただでさえ煮えたぎるような暑さの炎天下で選手は激しい運動をするわけですから、選手の健康面はもちろん、世界各国から応援に来た皆さんにも大きな影響を与えかねません。

しかし、このサマータイムによる対策は突貫工事的ともいわれており、無闇に導入することは健康リスクを高めてしまうという声もあります。

そこで、今回はサマータイムの導入と健康について、紹介していきたいと思います。

サマータイムの導入は健康リスクが伴う!?

サマータイムとは?


「サマータイムって聞いたことあるけど……」
日本にはあまり親しみのない制度なので、ピンとこない人もいるのではないでしょうか?

世界約60か国で実施されている制度で、ヨーロッパやアメリカなどの主要国でもサマータイムは導入されていますから、聞いたことがある人は多いかと思います。

そんなサマータイムはどのような制度なのか、その内容についてご紹介いたします。

サマータイムは特定の期間、時計を1~2時間進め、期間が終了する際には時計を1~2時間戻すというものです。

つまり、サマータイムが実施される期間は通常の生活リズムよりも1~2時間早く行動する必要があり、サマータイムが終了するころには、また元の生活リズムに戻さなければ、1~2時間早起きしてしまい、出勤までそれなりの時間が空いてしまうことになります。

先述のように、世界の数十か国で導入されているサマータイムですが、サマータイムが開始する時期に体調不良を訴える人が増加する傾向にあり、サマータイム制度を廃止しようとする動きもあるそうです。

その原因は生活リズムが崩れることによる睡眠の質・量の変化だといわれています。

そんな中、日本はサマータイム制度を導入しようとしていますが、大丈夫なのでしょうか?

サマータイムによる健康被害


現在サマータイムを導入している国で、サマータイム開始に伴う健康被害はどのような症状が現れているのでしょうか?

フランス、ドイツなどのヨーロッパの国ではサマータイム開始時に子どもや高齢者、うつ病患者などの精神疾患者に大きな負担を与えると指摘されています。

また、学校ではサマータイムが開始されてからしばらくは、睡眠障害により眠気が強く学習効率が低下すること、不登校になりやすいという指摘もされているのです。

オーストラリアではサマータイム移行時に自殺が増えるとの指摘もあり、健康面の悪化により命にかかわることになる可能性も高まってしまいます。

このような状況のなか、日本はオリンピック開催に向けてサマータイムの導入を本格的に検討しており、今後の動向が注目されています。

現在サマータイムを導入している各国を参考に注意すべき点は、やはり質の良い睡眠を確保することだといえます。

規則正しい生活をし、カフェインやアルコール、スマートフォンによるブルーライトなどの質の良い睡眠を妨げる要素と極力接触しないことがサマータイムを乗り切る方法だといわれています。

波紋を呼ぶサマータイム制度ですが、導入された際は健康を損なわないよう前もって対策方法を考えておく必要がありそうです。

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