泣いて涙を流すことはストレス解消に繋がります


「泣きたい時に泣けばいい」
嫌なことや悲しい出来事があった時、心は暗い気持ちになり、涙を流して泣きたくなる時がありますよね。
この言葉は、そんな時に励ましの言葉としてよく使われる言葉です。

実はこの言葉は単なる励ましの言葉ではなく、ストレス解消に繋がる、正しい涙の流し方を表している言葉なのです。
人間にとって、涙を流して泣くことはストレス解消に繋がる大切な行為なのです。

涙を流したい時に流すことで溜まったストレスを解消させることができます

涙が流れるメカニズム


人間の目から流れる涙は3種類あると言われています。
1つ目は目が乾燥してしまわないように流れる潤いを保つための涙。
2つ目は目にゴミ等が入ったり、玉ねぎを切ったりした時等、体が刺激を受けた時の涙。
3つ目は心が揺れ動いた時です。

今回ご紹介するストレス解消に繋がる涙は3つ目の涙です。
人間の感情は偏桃体と呼ばれる部分で感じ取られており、偏桃体の近くにある視床下部と呼ばれる部分に刺激が伝わります。

この視床下部は自律神経に結びついています。
この自律神経には交感神経と副交感神経という2つの神経があり、興奮作用をもたらす交感神経と、リラックス作用をもたらす副交感神経があります。

偏桃体で感じたものが交感神経を刺激することで、交感神経が優位になり涙を流すのです。
例えば、嫌な出来事や、悲しい出来事が起きた時、それらは心に大きなストレスを与えます。
ストレスは交感神経に大きな影響を与えるので、交感神経が優位になり、涙を流します。

そして涙を流すことで、交感神経が優位な状態から副交感神経な状態へと次第に変化し、リラックス状態になり、ストレスが緩和されるのです。

また、涙にはストレスの原因となるコルチゾール等の物質も一緒に流してくれ、脳内に幸福感をもたらすエンドルフィンを分泌も促すので、副交感神経が優位な状態でリラックスできるだけでなく、涙を流すことだけでもストレスの解消につながるのです。

人間の体は過度なストレスを溜めないように、ストレスを解消する為に涙を流す機能が備わっているのです。

逆に言えば、泣きたくなるほどのストレスが溜まっているのに、強がったりして泣かないのはストレスを解消したいのにできないという、新たなストレスを溜めてしまうのです。

しかし、現代の人々は毎日仕事に追われ、まともな睡眠時間が取れていない状態が続くことが原因で、常にストレスが溜まっている状態です。
涙を流す機会がない為、ストレスを解消することができないのです。

ストレスをため込み過ぎてしまうと、憂鬱な気持ちが続いてしまい、うつ病になってしまったり、高血圧が続いたりしてしまい、健康を害する危険があります。

涙を流してストレス発散


ストレスをため込まない為に、感動の涙を流すようにしましょう。
涙を流す為には、涙を流しやすい空間を作ることが大切です。

落ち着いて涙を流すおすすめの方法は映画を見ることです。

人間は夜になると寝る為に副交感神経に切り替わる体内時計を持っています。
時間帯は夜がいいでしょう。

夜になれば部屋も暗くなるので、視界から入ってくる情報を限定することができ、映画に集中することができます。
目の疲れが心配な方は間接照明等で少し薄暗い空間を作りましょう。

周りからの情報をシャットアウトする為、スマートフォンの電源を切って、リラックスできる空間が途切れないようにしておくのもポイントです。

映画は自分の好きな映画を見るのがいいですが、涙を流す為には、やはりロマンティックなストーリーの映画が良いでしょう。

あらかじめお風呂に入っておく等、後は眠るだけの状態にしておくことで、映画を見終わった後すぐに眠ることができ、ストレス解消と休息の時間を確保することができます。

最近涙を流していないという方は、ぜひ試してストレス解消してみてくださいね。

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