きゅうりに含まれるホスホリパーゼの力とは?
「きゅうりには栄養がない」
なんて話、皆さんも1度は聞いたことがありますよね。
実際、ギネスブックにも載っていることですので、これは事実ではあるんですが、もう少し正確に言うと栄養がないというよりは、栄養が少ない分、世界一カロリーが低い果実として世界的には登録されているんです。
ただ、こういう噂があるので、きゅうりが好きでなければ食べる意味がないと思っている方も少なからずいらっしゃいます。実はそれはとっても勿体ないことなので、ぜひ皆さんにはきゅうりが持っている栄養素というものも知ってもらいたいのです。
今回はそんなきゅうりが少ない栄養素の中で秘めている貴重な栄養素をご紹介させていただきます。
きゅうりの秘めたる力ホスホリパーゼ!
きゅうりの栄養とは?
きゅうりは実は90%近くが水分で構成されていて、残り10%程度の中に細かな栄養素が詰まっています。先ほど紹介したホスホリパーゼの他にも少量ではありますが、ビタミンC・カリウム・カロチンなどを含んでいます。
ですがあくまで10%程度です、だからこそきゅうりは栄養素が少なくカロリーが低いといわれているのです。
これだけ聞くときゅうりは栄養も少ないのだから食べる意味はあまりないと思えますが、裏を返せばきゅうりは低カロリーで栄養を摂取できる食べ物とも言えるんです。
ほとんどが水分で構成されていることも見方によっては利点と言えるんですよ。夏場の水分を失いやすい時期など、食事で水分補給を兼ねることができ、さらに体を冷やしてくれる作用がありますからね。
水分を多く含み、カリウムも含んでいるので、利尿作用が期待でき、取りすぎた塩分など体の毒素を排出したり、むくみなどを解消することができたりもします。これもきゅうりならではの効能だと言えますね。
ただ注意したいのは、きゅうりにはビタミンCを破壊する酵素が含まれていることですね。
ですので、ビタミンCを多く含むサラダなどに加えてしまうと栄養が失われてしまうで注意してください。
きゅうりとサラダを一緒に食べたいと思った時はお酢を使ったドレッシングなど作れば、きゅうりのビタミンCを破壊する作用を抑制できるので、ビタミンCの破壊を気にすることなく食べることができます。
きゅうりのホスホリパーゼとは?
ここからは肝心のホスホリパーゼについてですが、このホスホリパーゼは酵素の1つで主に脂肪を分解するという働きを持っています。
脂肪を分解できてローカロリーですから、きゅうりはダイエットに最適なんです!
そして、ホスホリパーゼが属する酵素ですが、この酵素には消化を促す効果と代謝を促す効果があります。消化は言わずもがな食べた物の消化を助けてくれるので、便秘などの対策になります。
代謝酵素の効果としては、むくみの改善や免疫力向上、細胞の再生などが挙げられます。特に細胞の再生が活性化されるのは美肌作りにも効果的ですから、美容目的でダイエットをするのなら一石二鳥の食材と言わざるを得ません。
このホスホリパーゼを効率的に摂取する場合は冷やしたきゅうりをすりおろして食べるのが効果的だと言われています。そのまま食べてもいいですし、ねぎのように麺類や丼ものの上に乗せて調味料感覚で食べるのもおすすめですよ。
最後に注意点ですが、ホスホリパーゼは熱に弱く、切ったりすりおろしたりした状態で放置してしまうと栄養素が失われていくので、食べる際は熱さずに切ったらすぐに食べるようにしてくださいね!