脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン違いって?
今回ご紹介するのは、皆さんご存知のビタミンです。
そんなビタミンについて、おさらいしていきませんか?
ビタミンそのものは、活動する為のエネルギーや、人体を構成する細胞を作り出す成分ではありませんが、健康を維持する為に必要な栄養素なのです。
また、多くのビタミンは体内で生み出すことができないので、食べ物から摂取する必要があります。
そんなビタミンは脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類に分別することができるのはご存知でしょうか?
脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン、2つのビタミンの特徴と、ビタミンの効果についておさらいしていきたいと思います。
脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンはどのように分類されているの?
脂溶性ビタミンとは
それでは、まず初めにご紹介するのは脂溶性ビタミンです。
脂溶性ビタミンの特徴は、文字通り油脂に溶けやすく、水には溶けにくいというものです。
脂溶性ビタミンが含まれているお野菜を水洗いや、加熱処理をしても減少する量が少なく、調理に向いているビタミンです。
吸収された脂溶性ビタミンは人体に蓄積され、時間をかけて消費されていきます。
水分に溶けにくい為、過剰摂取してしまった場合、不要な分は尿で排出されず体内に蓄積されてしまう為、人体に影響を及ぼす可能性があるので、注意が必要です。
脂溶性ビタミンに分類されるビタミンの種類とその効果について、少しご紹介!
◆ビタミンA
主に“眼”に対する効果があるとして有名ですね。
その他にも鼻や喉の粘膜にも良い効果があるとされています。
◆ビタミンD
ビタミンDは小腸や腎臓でカルシウムの吸収を促進する働きがあり、丈夫な骨を作る助けとなる効果があります。
食べ物から摂取できる他、日光に浴びることである程度、体内で生成することができるビタミンです。
◆ビタミンE
抗酸化作用をもっており、身体の酸化を防ぐ効果があります。
人体の細胞の酸化による、お肌の老化や、動脈硬化を予防する効果があります。
◆ビタミンK
骨や血液に関する健康維持に必要なビタミンです。
このビタミンは骨には、たんぱく質の働きを助長させ、骨の生成を促すことができます。
また血液には、出血した際の止血効果を活性化させる効果があります。
以上の4点が脂溶性ビタミンに分類されるビタミンです。
水溶性ビタミンとは
次にご紹介するのは、脂溶性ビタミンとは対照的な水溶性ビタミンについてです。
水溶性ビタミンは脂質性ビタミンと異なり、水洗いや加熱処理によって大きく損失してしまうビタミンです。
また、水溶性である為、体外に排出されやすく適度な量を日常生活の中で摂取することが理想的です。
過剰摂取してしまった場合でも尿で排出されやすい為、人体への影響はそれほど大きくありません。
それでは、水溶性ビタミンに分類されるビタミンをご紹介していきましょう!
◆ビタミンC
ビタミンCは美容効果が高いビタミンとして非常に有名なビタミンですね。
コラーゲンの生成を促し、お肌を若く保つ為に必要な栄養素です。
◆ビタミンB群
ビタミンBの中にはいくつかの種類があり、主に粘膜や皮膚の健康維持や、身体の動力源となるエネルギーを生成する為に必要なビタミンだとされています。
身体の疲労回復効果もあり、スポーツや、活動的な生活を送っている人はぜひ摂取すべきビタミンだといえるでしょう。
以下はビタミンBの種類です。
・ビタミンB1(チアミン)
・ビタミンB2(リボフラビン)
・ビタミンB3(ナイアシン)
・ビタミンB5(パントテン酸)
・ビタミンB6(ピリドキシン)
・ビタミンB7(ビオチン)
・ビタミンB9(葉酸)
・ビタミンB12(シアノコバラミン)
以上の9種類が水溶性ビタミンです。
脂質性ビタミンと水溶性ビタミンの違いについて、おわかりいただけましたでしょうか?
それぞれのビタミンは異なる特徴を持っている為、体内での代謝のされ方も異なります。
くれぐれも過剰摂取には注意して、ビタミン摂取で健康的な生活を目指しましょう!