禁煙すると太る!?体重増加のメカニズムと対処法を知ろう!
喫煙者への風当たりが強まりつつある昨今、肩身の狭い思いをしない為に禁煙を考えている方は多いのではないでしょうか。
あるいは、将来的な健康のために禁煙を余儀なくされている方もいるでしょう。
日常的な喫煙は身体に様々な悪影響を及ぼすため、禁煙するに越したことはありません。
ただ、禁煙することによって「太る」という話を聞いたことはありませんか?
せっかく禁煙に成功したとしても、その結果太ってしまっては不健康なままなのは変えられません。
何故禁煙すると太るのか?
その原因やメカニズムについて詳しくお話したいと思います。
禁煙すると太る!?体重増加のメカニズムと対処法を知ろう!
禁煙によって「太る」原因とは?
統計によると、禁煙したことで体重が増加してしまった方は約8割に及ぶといわれています。
その原因やきっかけは人によって様々ですが、代表的な例をいくつかご紹介したいと思います。
一つは、「禁煙によるストレスを誤魔化すために暴飲暴食してしまう」です。
喫煙の期間が長ければ長いほど、そして本数が多ければ多いほど依存性は高まってしまいます。
それを断ち切った時、いわゆる「ニコチン中毒」によって大きなストレスや欲求不満が発生し、それを誤魔化すために過剰に食事や間食を摂取してしまうことで「太る」わけです。
また、喫煙には味覚や嗅覚を鈍くしてしまう効果がありますが、禁煙によってそれが解消されて「ご飯が美味しく感じられる」ようになることも原因の一つに挙げられます。
食欲が増幅し、タバコが吸えない口寂しさも相まって以前より食べ過ぎてしまうことが多いようですね。
さらに禁煙に伴う「体質の変化」も大きな原因の一つです。
タバコに含まれるニコチンには脂肪組織に脂肪が溜まらないようにする作用があり、喫煙すると太りにくい体質になります。
また循環系の血行が悪くなり、胃腸の栄養吸収率が下がってしまうのも喫煙者が太りにくいとされている理由ですが、禁煙することによって栄養の吸収が促進され脂肪が溜まりやすくなるのです。
つまり、禁煙により体質が変化し、それが食欲の増進に繋がるというわけです。
以前より太りやすい身体になったのに食べる量が増えてしまっては、肥満まっしぐらですね。
肥満は喫煙とは違った健康被害をもたらしてしまうので、適切に対処していく必要があります。
そこで、次にご紹介する禁煙による体重増加の対処法を是非覚えておいて下さい。
禁煙で太らないための対処法
禁煙を開始する時は、第一に普段の食事に野菜を多く取り入れることが重要です。
野菜には便通を促進させたり余分なコレステロールを減らしたりする効果があり、またニコチンの離脱症状を和らげてくれる作用も含まれています。
また、野菜は低カロリーでお腹を満たすことができるので口寂しい時にもオススメとなっています。
また、食事の際は「ゆっくりと」「よく噛んで」食べるといいでしょう。
咀嚼(そしゃく)が多くなると脳が沢山食べていると錯覚し、少ない量でも満腹感を得られるようになります。
一口で20回以上噛むのが健康的な食事法として推奨されています。是非、参考までに。
食事の見直しの他には、運動をする習慣をつけることも重要です。
運動といってもハードなスポーツやトレーニングをする必要はなく、軽いストレッチやジョギング程度で構いません。
身体を動かすことでニコチンの離脱症状を抑えることができますし、代謝が向上して太りにくい体質になります。
お仕事が忙しくて運動する暇が無いという方は、日常生活の中でエレベーターではなく階段を使うといった工夫も必要です。また、電車やバスをできるだけ使わずに徒歩で移動するのも一つの手です。
禁煙してから2~3ヶ月は特に太りやすい傾向があるので、その期間だけでも運動を取り入れれば全く成果が違ってきますよ。
最後に
健康な生活を送るためにも、そして周囲の人に迷惑をかけないためにも喫煙をやめることは非常に大事なことです。
しかし、喫煙を習慣として生きてきた代償は大きく、禁煙してもしばらくは体質の変化やストレスに悩まされるかもしれません。
でも、それは身体が正常な状態に戻ろうとしている証拠でもあります。
その結果暴飲暴食で太ってしまっては、何のための禁煙か分からなくなってしまいますね。
禁煙の道は長く険しいですが、将来の健やかな生活のために体重管理もしっかり行なっていきましょう!